2024-06-09 14:30
社会
国連事務総長、ミャンマーでの暴力の激化に深い懸念

地域に及ぼす影響の拡大を懸念
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は6月6日、ミャンマーでの暴力の激化に対する深い懸念を声明で発表した。国連のステファン・デュジャリック報道官は、多くの民間人の命を奪ったと報じられているラカイン州とザガイン地方域でのミャンマー軍による最近の攻撃をグテーレス事務総長が強く非難していることに言及したうえで、
「事務総長は、ミャンマーの悪化する状況が地域に及ぼす影響の拡大を深く懸念しており、統一的なアプローチを求めることを改めて訴える」(プレスリリースより)
と述べている。また、事務総長は声明で、紛争のすべての当事者に対して最大限の自制を行使し、国際人道法に従って民間人の保護を優先し、コミュニティ間の緊張と暴力のさらなるせん動を防ぐよう求めた。
続くロヒンギャ迫害
ミャンマーのラカイン州では、ミャンマー軍とアラカン軍の間で暴力が急増し、数万人が家を失った。攻撃の多くは、何世代にもわたってラカイン州に居住しながら市民権を与えられていない少数派のイスラム教徒ロヒンギャ族が標的だと報じられている。
2017年にミャンマー軍による迫害を受けて、数十万人がバングラデシュに逃げざるを得なかった。襲撃中、ロヒンギャ族の一部は斬首され、家を焼かれたという。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の最近のデータによると、このコミュニティの約22万6,000人が暴力により故郷を追われ、再定住を必要としていることが明らかになった。
デュジャリック報道官は、ミャンマーの多くの地域で空爆や人権侵害が絶えず報告されており、
「責任者は責任を問われなければならない」(プレスリリースより)
と述べている。(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF/Nyan Zay Htet
外部リンク
国連
https://www.un.org/en
国連のプレスリリース
https://news.un.org/
国連事務総長の声明
https://www.un.org/
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