2024-06-01 15:00
社会
ミャンマーのピュー湖をラムサール条約湿地として推進:IUCN

1年間で2つの保護団体に選定されたピュー湖
国際的な自然保護団体である国際自然保護連合(IUCN)は5月30日、ミャンマーの中心部に位置するピュー湖を湿地の保存に関する国際条約であるラムサール条約の登録湿地として推進していることを明らかにした。IUCNによると、ピュー湖は2023年11月16日に東アジア・オーストラリア・フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)のフライウェイ・ネットワーク・サイトに選定された後、2024年2月2日にミャンマーで7番目となるラムサール湿地として選定されたという。
EAAFPとは、渡り性水鳥、その生息地、およびそれらに依存する人々の生活を保護することを目的として、政府、多国間環境協定、技術機関、国連機関、開発機関、産業および民間セクター、学術機関、非政府組織、コミュニティグループ、地元住民を含むさまざまな利害関係者間の対話、協力、連携を促進するためのフライウェイ全体の枠組みのことである。
国際的に重要な湿地として認識させるのに役立つ選定
自然多様性の保護と意識向上を目的としてミャンマー のヤンゴンに設立されたNGO組織のBANCAのディレクターは、「ピュー湖をラムサール湿地およびフライウェイ・ネットワーク・サイトに選定したことは、ミャンマーの生物多様性と安全な生活にとっての湿地の価値を強調するのに役立つ」(プレスリリースより)
と述べている。ラムサール条約湿地に選定されるのは、ピュー湖の価値を地域および国レベルで、さらに国際的に重要な湿地として認識させるのに役立つからだ。
多くの渡り性水鳥にとって重要なピュー湖
ミャンマーは歴史的に絶滅が危惧されているアカハジロの重要な越冬個体群の生息地で、2016年以降、ミャンマーのIUCNメンバーであるBANCAは、ミャンマー中部の33の内陸湖でアカハジロの調査を実施。アカハジロの個体数と他の渡り性水鳥種との分布、およびホシハジロが直面している脅威を監視している。調査結果によると、ピュー湖は主に灌漑用に造られた234ヘクタールの人工恒久淡水湿地であり、絶滅危惧種のホシハジロをはじめ、準絶滅危惧種のメジロガモやクロトキなど、多くの渡り性水鳥にとって重要な生息地になっているという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
IUCN
https://www.iucn.org/
IUCNのプレスリリース
https://www.iucn.org/
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