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2023-11-24 09:30

社会

ロヒンギャの子ども、1週間で400人以上がボートでインドネシアに漂着

ロヒンギャ難民
危険な船旅を選択する難民が急増
子どもの権利の保護を目標として活動するセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)は11月22日、過去1週間で465人のロヒンギャの子どもがボートでインドネシアに漂着したが、その多くは食料も水も持っていなかったことを明らかにした。

インドネシア・スマトラ島のアチェに漂着した子どもたちは、セーブ・ザ・チルドレンのパートナーである地元のGeutanyoe財団に、ボートがインドネシアに漂着する2日前に食料と水が尽きてしまい、海で11日間過ごした様子を語っている。

UNHCRによると、今年バングラデシュとミャンマーから出国したロヒンギャ難民3,572人のうち、約31%が空腹で到着した子どもたちだという。また、今年はすでに225人が船旅中に命を落としたり行方不明になったりしている。

セーブ・ザ・チルドレンによると、危険な船旅に乗り出すロヒンギャ難民の数が今年は80%以上急増しているという。

ロヒンギャの過酷な環境
ロヒンギャ難民の大多数はバングラデシュから出国しており、6年前にミャンマーから逃れて以来、100万人以上が世界最大の難民キャンプに住んでいる。しかし、キャンプの状況は悲惨で、多くの人が劣悪な過密環境で暮らしているという。

難民はキャンプの外で働くことを許可されず、生きていくためにほぼ完全に人道援助に依存している。食糧援助は巨額の資金不足のため、今年2回減額されたという。

セーブ・ザ・チルドレンは、
「船旅を試みる人々は虐待や搾取、さらには海での死の危険にさらされている。ロヒンギャの家族は絶望的な状況にあり、より良い生活を求めて許容できないリスクを冒さざるを得ない。これらの危険な旅は、多くのロヒンギャ難民がすべての希望を失っていることを示している」(プレスリリースより)
と述べた上で、国際社会に対して人道的対応計画に十分な資金が確実に提供されるよう求めた。

(画像はセーブ・ザ・チルドレンより)


外部リンク

セーブ・ザ・チルドレン
https://www.savethechildren.net/

セーブ・ザ・チルドレンのプレスリリース
https://www.savethechildren.net/news/

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