2023-11-22 17:00
社会
ミャンマーで投獄されたオーストラリアの経済学者が回想録を出版

持ち前の精神とユーモアで乗り越えた刑務所生活
オーストラリアのマッコーリー大学(Macquarie University)によると、ミャンマーで公務秘密法に違反した罪で投獄されたオーストラリア人の経済学者であるショーン・ターネル(Sean Turnell)氏が告発された経緯を詳しく記した回想録『An Unlikely Prisoner』を出版したという。ターネル氏はミャンマーで最も恐ろしいとされる刑務所の1つに650日間投獄されたが、持ち前の折れることのない精神とユーモアのセンスで苦境を乗り越えたという。
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)首相は、
「650日間の投獄中に彼が耐え忍んだことは、どんな人間であろうとも耐えるべきことではないが、彼はそれを優雅に、たとえ非人道的な状況下であっても、深い人間性を持ってやり遂げた」(プレスリリースより)
と述べている。なお、マッコーリー大学はターネル氏が名誉教授を務める大学である。
恩赦で釈放へ
ターネル氏はアウンサンスーチー氏の顧問としてミャンマーで勤務していたが、軍事クーデターが起きた2021年2月に不当に投獄された。2022年9月末にはミャンマー軍事政権が管轄する裁判所で、スーチー氏とともに公務秘密法違反の罪で3年の禁固刑を言い渡されている。
しかし、ミャンマーのナショナルデーを祝した恩赦の一環で、2022年11月に釈放され、オーストラリアへ帰国したという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
マッコーリー大学
https://www.mq.edu.au/
マッコーリー大学のプレスリリース
https://www.mq.edu.au/
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