2023-12-18 10:00
社会
中国仲介の停戦にもかかわらずミャンマーで続く戦闘

停戦発表後に町と貿易拠点を占拠
中国の仲介による停戦が発表された後も、ミャンマー北東部で軍事政権と少数民族武装勢力連合との間で戦闘が続いているという。地元メディアは12月17日、タアン民族解放軍(TNLA)がシャン州北部に位置する町ナムサン(Namhsan)の制圧に成功したことを明らかにした。 同時に、中国との戦略的な国境の町ムセ(Muse)では激しい戦闘が続いており、TNLAが貿易拠点を占拠したことを示唆する報告もある。
「三兄弟同盟」として知られるアラカン軍(AA)、ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)、TNLAが10月下旬に共同攻撃を開始して以来、シャン州全域で衝突が激化していた。
中国の思惑通りに進まない停戦仲介
中国外務省の報道官は14日、中国が軍と三兄弟同盟の停戦の仲介役を務め、一時停戦で合意に達したことを発表していた。同外務省は中国が対話に支援と促進を提供しており、会談で一時停戦や対話の維持など、多くの取り決めについて合意に達したことに言及した上で、
「中国はミャンマーの関係者が合意内容の履行に向けた取り組みを加速し、最大限の自制を発揮し、現地の状況を積極的に緩和し、散発的な衝突事象を迅速に管理し、ミャンマー北部情勢の軟着陸を共に実現することを期待している」 (TRT WORLDより)
と述べている。ただし、中国の声明は停戦発効の時期については明らかにしていない。
なお、ミャンマー軍の報道官もナムサンで戦闘が続いていることを認めている。
(画像はTRT WORLDより)
外部リンク
Myanmar rebels seize town from military junta despite China-backed ceasefire
https://www.france24.com/
Fighting continues in Myanmar despite China-mediated ceasefire
https://www.trtworld.com/
Myanmar military loses control as ethnic minority fighters seize town amid ongoing clashes
https://www.borderlens.com/
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