2024-01-09 12:30
社会
ロヒンギャ難民キャンプで火災、約7,000人が家を失う

強風で火災が拡大
1月7日の早朝、バングラデシュ南東部のロヒンギャ難民キャンプで火災が発生し、約800の難民用シェルターが破壊され、数千人が家を失ったと当局が発表した。複数のメディアによると、火災は現地時間の午前1時直前に発生し、強風にあおられて急速に燃え広がったという。
3時間後に消防当局とロヒンギャのボランティアらにより鎮火され、死傷者は報告されていない。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、この火災により7,000人近くがホームレスとなり、モスクや医療センターなど約120の施設が被害を受けたと発表。また、火災の原因は特定されておらず、今後調査が行われるという。
繰り返される難民キャンプの火災
ミャンマー出身のイスラム教徒少数民族であるロヒンギャ100万人が、バングラデシュ国境地区コックスバザールにある竹とプラスチックでできたキャンプで暮らしており、そのほとんどが2017年の軍事弾圧から逃れてきた人々だ。間に合わせの建物が建ち並ぶ混雑したキャンプでは、しばしば火災が発生。2021年3月の大規模火災では、少なくとも15人の難民が死亡し、1万戸以上の家屋が焼失した。
また、2023年には約2,800の難民用シェルターが火災で焼失。病院や学習センターなど90以上の施設が焼失し、約1万2,000人が家を失った。調査委員会はこの火災を「計画的な妨害行為」と認定している。
(画像はVOAより)
外部リンク
Rohingya Refugee Camp Fire in Bangladesh Guts More Than 1,000 Shelters
https://www.voanews.com/
Fire leaves nearly 7,000 Rohingya homeless in Bangladesh camp
https://www.reuters.com/
Bangladesh fire leaves nearly 7000 Rohingya homeless
https://www.canberratimes.com.au/
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