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2023-08-17 09:30

社会

ミャンマーのヒスイ鉱山で土砂崩れ、少なくとも25人死亡

土砂崩れ
30人以上が行方不明
ミャンマー北部カチン州パカント郡区のヒスイ鉱山で土砂崩れが発生し、少なくとも25人が死亡し、30人以上が行方不明になっている。

当局者によると、8月13日午後3時半ごろに土砂崩れが発生し、近くのいくつかの鉱山から出た土砂と破片が崖から下の湖に滑り落ち、途中で鉱山労働者らを直撃して湖に流されたという。

救助隊員は、
「39人が依然として行方不明で、25人の遺体が収容された」(Radio Free Asiaより)
と述べている。

同救助隊員によると、土砂崩れが起きた一画は雨季の豪雨のため、操業が停止されていたという。

土砂崩れの生存者は、
「私たちは坂を駆け上がって難を逃れたが、残りの人々は目の前で土砂崩れに飲み込まれた」(Radio Free Asiaより)
と状況を説明している。

繰り返される悲劇
この地域は、世界最大かつ最も収益性の高いヒスイ鉱山の中心地で、モンスーンの季節には致命的な土砂崩れが頻繁に発生する危険な労働環境だ。

2022年には土砂崩れで190人以上が死亡し、ミャンマー国営会社とシャン・ヨマ社が所有する採掘場での別の事故で80人近くの会社員と鉱山労働者が死亡している。

アウンサンスーチー氏が率いた国民民主連盟(NLD)政権の下、パカント郡区でのヒスイ採掘権が停止され、採掘権の約90%が2020年末までに失効した。

しかし、地域住民によると、クーデター以来、ヒスイ会社は違法に採掘を再開し、カチン解放機構、この地域の民族軍、軍事政権に税金を支払うことで監視を回避しているという。

この土砂崩れで死亡や行方不明になった人のほとんどは、掘削された土や瓦礫の山の中からヒスイをあさるために不法に侵入していた。

ミャンマーでは40万人近くの人々がパカント地域でヒスイを拾うことで生計を立てており、毎年のように死者が出るにも関わらず、貧困がゆえに危険を冒さなければならないのが現状である。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

25 dead, 39 missing after massive landslide at jade mine in northern Myanmar
https://www.rfa.org/

At least 25 missing after Myanmar jade mine landslide
https://www.thaipbsworld.com/

Dozens Said to Be Missing After Myanmar Jade Mine Landslide
https://www.nytimes.com/

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