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2023-08-11 11:00

政治

国連人権特使、ミャンマー大使の武器イベント出席で韓国に懸念表明

韓国
違法かつ残忍な軍事政権を正当化するもの
ミャンマーの人権に関する国連特別報告者のトーマス・アンドリュース氏は、5月2日に韓国のソウル北東にある韓国軍訓練場に18カ国の外国公使らを招いて戦車やその他の兵器の実演をしたイベントに、駐韓国ミャンマー大使のタン・シン(Thant Sin)氏が出席したことについて懸念を表明した。

アンドリュース氏は、韓国外務省が主催したイベントにタン・シン氏が出席したことで「軍事政権を正当化した」として、ミャンマー軍事政権に対する韓国の対応が疑念を引き起こしたと主張している。

アンドリュース氏はこの件に関して6月6日に韓国政府に書簡を送っており、書簡では
「報道された同大使のイベントへの参加は、違法かつ残忍な軍事政権を正当化するものであり、ミャンマー軍への武器移転に関する韓国の政策に疑問を生じさせるものだ」(The Korea Timesより)
と述べて説明を求めている。

なお、同イベントでは、タン・シン氏が戦車の上で手を振っている写真が撮られたという。

行動と発表が矛盾する韓国政府
韓国政府は8月9日、武器販売を促進するイベントにミャンマー軍事政権が任命した大使を招待したにもかかわらず、ミャンマーへの武器売却禁止措置は引き続き維持されたと発表した。

韓国外務省は声明で、
「(ミャンマー)危機が発生して以来、我が国政府は軍事物資の輸出禁止を含む対ミャンマー政策を依然として厳格に実施しており、この立場に変化はない」(REUTERSより)
と述べている。

韓国政府は7月にジュネーブの大使館を通じて出した国連への返答の中で、ミャンマー大使の招待は「確立された慣行に従ったすべてのASEAN諸国」の招待の一部であることに言及した上で、招待がミャンマー軍やその他のミャンマーにある組織への武器移転を認める意図を意味するものではないと主張したという。

(画像はThe Korea Timesより)


外部リンク

South Korea says Myanmar arms ban in place after U.N. concern
https://www.reuters.com/

UN rights envoy voices concern over Korea as Myanmar ambassador attended arms event
https://www.koreatimes.co.kr/

UN office faults Korea for inviting Myanmar envoy to arms event
https://koreajoongangdaily.joins.com/
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