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2023-08-10 10:00

社会

【国連報告】ミャンマー国軍の戦争犯罪がエスカレート

戦争犯罪
より頻繁かつ大胆に
2018年9月に国連人権理事会によって設立された「ミャンマーに関する独立調査メカニズム(Independent Investigative Mechanism for Myanmar:IIMM)」は8月8日、ミャンマー国軍とその関連民兵組織による戦争犯罪がエスカレートし、より頻繁かつ大胆になっていることを年次報告書で明らかにした。

これらの戦争犯罪には155人以上が死亡したと伝えられる今年4月のザガインでの国軍による空爆など、空爆による民間人への無差別または不相応な攻撃が含まれる。また、民間人や拘束された戦闘員の大量処刑、民間の家屋や建物の大規模かつ意図的な放火も増加し、場合によっては村全体が破壊されているという。

IIMMのニコラス・クムジャン(Nicholas Koumjian)氏は4月のザガインでの空爆が悲劇的で衝撃的であったことに言及した上で、
「我々の証拠は、民間人に対する広範かつ組織的な攻撃により、この国で戦争犯罪と人道に対する罪が劇的に増加していることを示しており、法廷が個々の加害者の責任を問うために使用できる事件ファイルを作成しているところだ」(プレスリリースより)
と述べている。

国際法で裁かれる可能性がある国軍司令官
戦争犯罪と人道に対する罪がミャンマーで続いているのは、部下による戦争犯罪を防止し処罰することが義務である国軍司令官の責任であることをIIMMは強調し、その責任を果たさなければ司令官は国際法に基づいて刑事責任を問われる可能性があると指摘した。

ミャンマーで起きた最も重大な国際犯罪の捜査において、IIMMは200人以上の目撃証言や、写真、ビデオ、音声資料、文書、地図、地理空間画像、ソーシャルメディアの投稿、法医学的見解などを含む証拠を700以上の情報源から収集したという。

(画像は国連ニュースより)


外部リンク

国連ニュース
https://news.un.org/

国連のプレスリリース
https://iimm.un.org/

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