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2023-09-02 18:00

社会

赤十字、ミャンマーカチン洲で紛争の影響を受けた村に給水システムを設置

赤十字
水をくみに行く時間と労力が軽減
赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross:ICRC)によると、ミャンマー北部のカチン洲の遠隔地や紛争の影響を受けた地域に住む人々がきれいな水にアクセスできるように、重力給水システムプロジェクトを実施し、1万1,000人が恩恵を受けているという。

パイプラインを通じて高地の湧き水から低地に水を効率的に送るよう設計された重力給水システムは、過去5年間で同州内の4つの村に設置された。

給水システムが設置されたことにより、人々は遠くの水源に水をくみに行く時間と労力が軽減されたという。

高地から低地へ水を流す重力給水システムは、電気や燃料を利用できない地域へ給水するためのシンプルな方法だが、水源と使用地点の距離など様々な要因を考慮しなければならない。

きれいな水へのアクセスに感謝
ミャンマーの国内避難民キャンプで暮らしているLa Hkum Lu Aung氏によると、キャンプでの生活は困難に満ちており、その1つがきれいな水の入手だという。

キャンプの全員が1台の手押しポンプで水をくみ上げていたため、十分な水を得ることができず、水を得ても汚れていて、飲料や料理には使えない。服を洗うと服が汚れてしまうほど汚い水だという。

そのため重力給水システムが設置され、同氏は
「今、私たちはきれいな水を豊富に手に入れることができる。もはや自分たちの健康について常に心配する必要がなくなり、必要な水の量を気にせずに村でお祝いやイベントを開催することさえできる」(プレスリリースより)
とICRCに感謝している。

蛇口をひねればきれいな水をいつでも使えることは、とても恵まれた環境にいるということなのだろう。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

赤十字国際委員会(ICRC)
https://www.icrc.org/

赤十字国際委員会(ICRC)のプレスリリース
https://www.icrc.org/en/

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