ミャンマーニュース

ミャンマー最大のヒップホップアーティストの一人であるビュ・ハー（Byu Har）氏がSNSで軍事政権を批判したとして逮捕された。

同氏は過去数カ月間ミャンマーを襲った全国規模の停電に関する軍事政権の対応を批判したという。

ヤンゴンに拠点を置いていたビュ・ハー氏は、23日夜にFacebookに投稿したビデオで、電力大臣を「愚か者」で「無能」だと呼んだ。

さらに、軍事政権に権力を掌握されたアウンサンスーチー氏が政権を握った5年間は、24時間電気を使用できた上、電気代の引き下げさえしたと不満を漏らしている。

現在ミャンマーでは電力不足に直面しており、住民によるとビュ・ハー氏が暮らすヤンゴンの多くの地域で電力が供給されるのは1日あたりわずか10時間（朝の5時間、午後と夕方の5時間）だという。ただし、退役軍人が住んでいる地域など、市内の一部の地域ではフル電力が供給されている。

人権弁護士で法律アナリストのキイ・ミン（Kyee Myint）氏は、ビュ・ハー氏や彼のような人たちはFacebookのような公の場で真実を語る勇気があるとした上で、と述べ、とつけ加えている。

報道によると、ビュ・ハー氏は軍事政権に批判的な音楽を制作したとして当局から何度か警告を受けていたという。

ミャンマーでは軍事政権が権力を握って以来、このような批判を理由に国民を逮捕し続けている。

（画像はRadio Free Asiaより）

外部リンク

Myanmar rapper Byu Har arrested for criticising junta
https://www.bbc.com/

Myanmar junta arrests rapper who made online complaints about power shortages
https://www.rfa.org/

Myanmar Junta Arrests Hip-Hop Artist for Criticizing Power Shortages
https://www.irrawaddy.com/