2023-05-25 10:00
社会
ミャンマーのサイクロン被害、国連担当者が支援金3億3,300万ドルを要求

支援を必要とする人は160万人
国連のミャンマー援助当局は5月24日、1週間以上前にミャンマー西部を襲ったサイクロン「モカ」の被害を受けた最も弱い立場にある160万人を支援するために支援金3億3,300万ドルを国際社会に求めた。ミャンマーでは14日、ベンガル湾から上陸したサイクロン「モカ」が、長引くミャンマー紛争によりすでに避難民となっている数十万人のイスラム系少数民族「ロヒンギャ」が住む地域に洪水と地滑りをもたらしている。
サイクロンが通過したラカイン州、チン州、マグウェ地方域、ザガイン地方域、カチン州で被害が最も大きく、人々の多くが家を失ったという。
ミャンマー担当国連常駐兼人道調整官であるバラクリシュナン氏はヤンゴンからZoomで講演し、
「新たな資金提供呼びかけの下で支援対象として特定された160万人には、家を失った人々や健康へのアクセスや清潔な水が不足している人々、食糧不安や栄養失調にある人々、キャンプにいる避難民、無国籍者、女性、子供、障害のある人々が含まれている」(プレスリリースより)
と述べている。不足する支援物資
バラクリシュナン氏はまた、ラカイン州の首都シットウェの国内避難所がサイクロンによる高潮で水に浸かり、脆弱な環境にある人々が恐ろしい経験をしたことも明らかにしている。こちらの避難所でも医療、清潔な水、食糧が不足しており、避難所再建の支援の必要性も訴えた。
同氏によると、ラカイン州にはすでに人道支援要員がおり、「アクセスできる場所ならどこでも」食糧、避難場所、水、衛生用品を提供し、移動医療チームが現場で人々を支援しているという。
(画像はプレスリリースより)
(C)UNOCHA/Pierre Lorioux
外部リンク
国連
https://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/
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