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2023-06-10 11:30

社会

バングラデシュでロヒンギャが抗議デモ、ミャンマーへの送還要求

ロヒンギャ難民
「我々は生まれながらにしてミャンマー国民だ」
バングラデシュのロヒンギャ難民数万人が6月8日、2017年に祖国ミャンマーでの残忍な軍事弾圧から逃れて以来暮らしてきた劣悪なキャンプから出るために、ミャンマーへの送還を求めて抗議デモを行った。

抗議デモでは広大なキャンプ全域で、老若男女の難民が「これ以上の難民生活に反対。検証・精査・面接に反対。我々はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)データカードによる迅速な本国送還を望んでいる。祖国に帰りたい」などと書かれたプラカードを振り、スローガンを唱えている。

ロヒンギャコミュニティのリーダーであるモハマド・ジャシム(Mohammad Jashim)氏は、
「我々は生まれながらにしてミャンマー国民だ。 我々は市民権、自由な移動、生計、安全、セキュリティを含むすべての権利を有して故郷に帰りたい」(REUTERSより)
と述べ、難民たちはこの点で国連の支援を望んでいるという。

難民キャンプの過酷な生活
世界最大の難民居住地であるバングラデシュ南東部の難民キャンプには、100万人以上のロヒンギャが詰め込まれている。その大半は約6年前にミャンマー国軍による弾圧から逃れてきたが、それ以前から難民キャンプに留まっている人もいる。

2018年と2019年に本国帰還を開始しようとした試みは、訴追を恐れたロヒンギャ難民が帰還を拒否したため失敗に終わった。

難民キャンプでの犯罪の急増、過酷な生活環境、ミャンマーへの帰還の暗い見通しにより、さらに多くのロヒンギャ難民が船でバングラデシュを出国し、マレーシアやインドネシアなどの国に向かい、命を危険にさらしている。

国連のデータによると、昨年には348人のロヒンギャが海で死亡したと考えられているという。

なお、国連による食糧支援の削減により、難民キャンプで暮らすロヒンギャは飢餓に追い込まれている。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Rohingya protest in Bangladesh, demand repatriation to Myanmar
https://www.reuters.com/

Rohingya demand repatriation, protest ration cut
https://www.aa.com.tr/

Rohingyas hold protest rally in Cox’s Bazar alleging ‘conspiracy to stop repatriation’
https://www.tbsnews.net/

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