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2023-02-01 18:00

社会

ミャンマー軍事クーデターから2年、国際人権団体が世界的な行動強化を要請

アムネスティ・インターナショナル
国際社会はさらなる行動が必要
国連との協議資格を有する国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(以下「アムネスティ」)は1月30日、ミャンマーの軍事クーデターから2周年の記念日となる2月1日に先立ち、世界的な行動と連帯を強化するよう呼びかけた。

アムネスティのMing Yu Hah氏は、
「忘れ去られてしまう危険性があるこの危機に対する世界的な対応が驚くほど不十分であるため、軍隊が人権を無視した全国的な強襲を実行できることは否定できない」(プレスリリースより)
と懸念を示した上で、
「そんなことは許せない。この記念日は、日々軍の包囲下にあるミャンマーの人々を保護するために、世界中の国々とASEANが緊急の世界的行動の必要性を強調すべきである」(プレスリリースより)
とつけ加えている。

ミャンマーに関する国連安全保障理事会の最近の歴史的な決議は歓迎されたが、国際社会はさらなる行動が求められ、人権を無視して恣意的に拘束されたすべての人々を解放するよう軍にさらに圧力をかけなければならないと訴えている。

また、国連に対してミャンマーの状況を国際刑事裁判所に付託するよう求めただけでなく、軍事政権への軍事支援を防ぐために「世界的かつ包括的な武器禁輸」を課すよう求めた。

加えて、壊滅的な空爆の実行に使用されないことを保証する効果的なメカニズムが整備されるまで、ミャンマーへの航空燃料の輸送、積み替え、仲介を含む、直接的および間接的な供給、販売、または移転を停止するよう求めている。

ミャンマーの現状
ミャンマーでは軍事政権に反対している国民を標的とした空爆や地上攻撃により、広範な恐怖政治と重大な人権侵害を引き起こした。

軍事クーデター以来、約3,000人が殺害され、150万人が国内避難民となり、1万3,000人以上が依然として非人道的な状況で拘留されている。また4人が処刑され、少なくとも100人が死刑を宣告された。 さらに、780万人の子供たちが学校に通っていないという。

(画像はプレスリリースより)
(C)AFP via Getty Images


外部リンク

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/en/

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