• TOP
  • >
  • 社会
  • >
  • 【ミャンマー】記者に禁固15年の刑を宣告、エスカレートする取り締まり
2022-12-10 04:00

社会

【ミャンマー】記者に禁固15年の刑を宣告、エスカレートする取り締まり

国境なき記者団
テロ容疑の根拠として使われる携帯電話の記録
世界中で拘禁されたジャーナリストの救出や各国のメディア規制の動きを監視・警告する国境なき記者団(Reporters Without Borders)は12月6日、ミャンマー軍事政権がフリーランスの記者であるミョー・サン・ソエ(Myo San Soe)氏に「テロ」の罪で15年の懲役刑を言い渡した件について、同軍事政権がジャーナリストに与える恐怖のさらなるエスカレーションを示していると指摘した。

ミョー・サン・ソエ氏は地元メディアである『Ayeyarwady Times』『BNI News』『Delta News Agency』のフリーランスとして活動しており、ミャンマーの発展に関する独立した報道を続けていたという。

同氏は軍事クーデター後の2021年8月29日に逮捕され、15か月の拘留の後に15年の禁固刑を言い渡された。

同氏は、ミャンマー国軍に対抗して民主派勢力が樹立した国民統一政府(NUG)により形成された人民防衛軍(PDF)の代表者と連絡を取り合っていた携帯電話の記録が、テロ容疑の根拠として使用されたという。

エスカレートする軍事政権のワンマンぶり
ミョー・サン・ソエ氏の懲役期間の長さは、ミャンマー軍事政権が国内のすべてのメディアをこれまで以上に厳しく取り締まっていることを示す最新の兆候といえる。

国境なき記者団のダニエル・バスタード(Daniel Bastard)氏は、
「公判前の15か月拘留の後に15年の禁固刑を科すことで、軍事政権の手先である裁判所は、ミャンマーで記者が受けている軍事政権のワンマンぶりにもはや制限がないことを示した」(プレスリリースより)
と述べている。

なお、軍事政権が容認するオンラインメディアで働くジャーナリストのWin Oo氏とZaw Min Oo氏は、情報省の記者会見で難しい質問をしたとして2週間前に投獄された。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

国境なき記者団
https://rsf.org/

国境なき記者団のプレスリリース
https://rsf.org/en/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook