2022-12-01 11:30
社会
ミャンマーでの拘留は「地獄」 釈放された久保田氏が会見

不潔で不衛生な独房、他の拘留者が殴打されたのを目撃
ミャンマーで恩赦により釈放された日本人のドキュメンタリー映像作家の久保田徹氏が東京で記者会見し、ミャンマーで約4ヶ月間拘留された経験を「地獄」と表現した。久保田氏は東京で行われた記者会見で、
「それはひどかった。地獄の概念を理解した」(NBC NEWSより)
と7月に拘束された警察の拘置所の状況を説明している。久保田氏によると、不潔で不衛生な小さな混雑した独房で横になって寝ることもほとんどできず、他の拘留者が警棒で殴打されているのも目撃したという。
同氏はその後、ミャンマーの悪名高いインセイン刑務所に移送され、そこで独房に監禁されていた。
同氏は今年の7月末、ミャンマーの最大都市であるヤンゴンで起きた反クーデター抗議の撮影中に拘束され、扇動および通信に関する法律に違反した罪で懲役10年の判決を受けたが、10月17日に恩赦で釈放。同日に日本へ帰国した。
日本政府が強い姿勢を示すことを要望
ミャンマーでは軍事クーデター以降、政権に反対したり批判したりする人が続出し、政権は批判を鎮めるために、議員、学生、ジャーナリスト、外国人を含む何千人もの人々を拘束している。日本政府はクーデター後にミャンマーへの援助を停止し、国軍に暴動を止めるよう促したが、その行動は厳しい制裁を課した米国、欧州連合、および他の国々ほど深刻ではなかった。
久保田氏は記者会見で、
「日本政府がミャンマー軍に対してより強い姿勢を示すことを望んでいる」(NBC NEWSより)
と述べている。また、日本からミャンマーへの資金の流れを精査する必要性についても言及。日本からの資金がどこに行くのか、そしてそれがミャンマーの人々に危害を加えるために使われているかどうかについて、より綿密に精査するよう求めた。
(画像はNBC NEWSより)
外部リンク
Myanmar detention was ‘hell,’ says freed Japanese filmmaker
https://www.nbcnews.com/
Japanese filmmaker describes Myanmar detention as ‘hell’; asks Tokyo for ‘stronger stance’ toward junta
https://www.wionews.com/
A Japanese filmmaker imprisoned for nearly four months
https://www.bolnews.com/
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