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2022-12-30 04:00

社会

2022年は海を漂流するロヒンギャ難民にとって最悪の年

ロヒンギャ
危険な海の旅を選ぶロヒンギャは前年の5倍に
2022年にアンダマン海で2,000人以上のロヒンギャ難民がバングラデシュの難民キャンプから危険な海の旅をし、200人近くが死亡。さらに約180人が乗った1隻のボートがまだ行方不明であり、乗客全員が死亡したと推定されるという未確認の報告があり、ロヒンギャ・コミュニティにとって最悪の年になるという。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、2013年にアンダマン海で約900人のロヒンギャが死亡または行方不明になったと推定し、2014年には700人以上が死亡または行方不明になったと推定しており、2022年はこれらの年に続いて最悪の年の1つになると言及している。

アンダマン海を漂流するロヒンギャ難民はコロナのパンデミックで一時減少したが、今年は前年の5倍以上の2,400人近くに急増し、パンデミック前のレベルに戻ったと人権団体は推定しているという。

人道的な救助を歓迎するUNHCR
インドネシアは過去6週間で4隻のボートから472人を救出。UNHCRは、インドネシアの漁師と地元当局が、25日に約58人、26日に多くの女性と子供を含む174人の2つのグループを救助し、下船させたことを明らかにしている。

26日に漂着したボートの生存者によると、船内は悲惨な状況で、漂流中に26人が死亡したという。

UNHCRはインドネシアの人道的な救助を歓迎した上で、他の国にも同様の救助を求めている。

なお、バングラデシュを出港した難民のボートは数週間海上を漂流し、その間に多くの人々が飢えや渇きで死亡するという。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF/Patrick Brown


外部リンク

UNHCR welcomes Indonesia's ‘act of humanity’ in rescuing refugees adrift at sea
https://news.un.org/

UNHCR welcomes Indonesia’s act of humanity, saving desperate human lives adrift at sea
https://www.unhcr.org/

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