2023-01-14 15:00
政治
ASEAN議長国、ミャンマー危機に対処する特使事務所を設立

より強い圧力でコンセンサス実施を促す
2023年のASEAN(東南アジア諸国連合)議長国であるインドネシア政府は1月11日、ASEANによるミャンマーの紛争処理を調整する特使事務所を設立することを明らかにした。同事務所はインドネシアのレトノ・マルスディ外相が率い、ミャンマー軍事政権に対して、すでに合意を得ている5項目のコンセンサス(5PC)を実施するよう、より強い圧力をかけるという。
レトノ外相は、
「[議長として]そして5PCの任務に従って、インドネシアはミャンマーを政治的危機から救うためにあらゆる努力をする」(Radio Free Asiaより)
と述べた上で、「インドネシアは、法の支配、良い統治、民主主義と立憲政府の原則の順守を含む、ASEAN憲章の基本原則と価値観に基づいて措置を講じる」(Radio Free Asiaより)
とつけ加えている。5PCとは
2021年2月1日に選挙で選ばれた政府から権力を掌握したミャンマー軍は、同年4月に「合意」したコンセンサスを破棄。この合意は、ミャンマーを平和と民主主義に戻すロードマップとなることを意図していた。5PCでは、暴力の終結、人道支援の提供、ASEAN特使の任命、全党対話、特使による調停を求めているという。
インドネシアは、特にミャンマーの状況をめぐるASEANの負担を認識しており、5PCの実施においてほとんど進展が見られなかったことを認めている。
(画像はThe Irrawaddyより)
外部リンク
Indonesia and ASEAN set up new Office to Deal With Myanmar Crisis
https://www.irrawaddy.com/
ASEAN chair Indonesia to set up special envoy office on Myanmar
https://www.rfa.org/
Indonesia to Establish Special Office to Handle Myanmar Crisis
https://thediplomat.com/
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