2022-10-15 14:00
経済
トヨタ、ミャンマーで自動車生産を開始

19か月以上遅れて操業を開始
トヨタ自動車株式会社(以下「トヨタ」)は、ミャンマー最大の都市ヤンゴン郊外のティラワ経済特区(SEZ)にある新工場で、自動車の組み立てを開始した。同新工場は2021年2月から年間2,500台の車両を生産する予定だったが、ミャンマー国軍による軍事クーデターが起きて政治的および経済的混乱が生じたため、19か月以上遅れて操業を開始したという。
トヨタは8月下旬、操業を開始する計画についてSEZ当局に申請している。
情報筋によると、同新工場ではハイラックスのピックアップトラックの組み立てを9月に小規模で開始。月産数十台程度の見込みで、すでに車両の受注を開始したという。
西側企業の動きに逆行
ミャンマーでは軍事クーデター以降、西側の企業が軍事政権に抗議を示すために撤退する動きがあるため、国際人権団体であるヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、ミャンマーへの投資または操業再開を目指すトヨタおよびその他の企業に対し、人権デューデリジェンス(企業などに要求される当然に実施すべき注意義務および努力)を実施するよう求めている。HRWのアジア・プログラム・オフィサーである笠井氏は、
「トヨタはミャンマー国軍が所有するコングロマリットやその子会社との取り引きを絶対に控えるべきだ」(REUTERSより)
と明言。一方、トヨタは声明でミャンマーでの事業は自動車のライフサイクルにおけるすべてのプロセスにおいて、国有企業や軍関連企業と直接関係していないことに言及した上で、
「これはミャンマーの産業発展に貢献し、従業員とその家族の生活を支援するという当初の意図を満たしていると信じている」(REUTERSより)
と述べている。(画像はREUTERSより)
外部リンク
Toyota begins making cars in Myanmar after delay due to coup
https://apnews.com/
Toyota begins auto output in Myanmar
https://asia.nikkei.com/
Toyota opens new Myanmar plant put on hold following coup
https://www.reuters.com/
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