ミャンマーニュース

ミャンマー軍事政権が支配する同国裁判所は9月2日、民主化の指導者であるアウンサンスーチー氏が2020 年11 月の総選挙で不正行為に関わったとして有罪とし、重労働を伴う禁錮3年を言い渡した。

2020年11月の選挙では、スーチー氏が率いる国民民主連盟（NLD）が圧倒的多数で勝利。2021年2月、軍は大規模な不正投票があったと主張してクーデタを起こし、NLD が新政府を樹立するのを阻止して権力を掌握した。

スーチー氏はすでに、扇動、汚職、その他の罪で17年の懲役刑を受けており、今回の3年を加えると、刑期は計20年だ。スーチー氏の裁判は非公開で行われ、同氏の裁判に関する軍事政権の声明は限られている。

なお、情報筋によると、スーチー氏の判決で重労働が課されたのは今回が初めてだという。

国際人権団体であるアムネスティ・インターナショナルのスポークスパーソンは、と述べた上で、とつけ加えている。

軍による権力掌握はミャンマー国内で広範なデモを引き起こし、軍は民主化を求める抗議者、活動家、ジャーナリストを厳しく取り締まるようになった。

今年5月に釈放され日本へ帰国した日本人ジャーナリストの北角裕樹氏や、現在拘束されているドキュメンタリー映像作家の久保田徹氏も、そのターゲットの一部である。

（画像はBBCより）

外部リンク

Myanmar: Aung San Suu Kyi given three more years for 'election fraud'
https://www.bbc.com/

Myanmar's Suu Kyi gets jail with hard labour for election fraud
https://www.reuters.com/

Myanmar’s Aung San Suu Kyi gets 3 years’ jail for election fraud
https://www.aljazeera.com/