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2022-08-26 09:00

政治

864の市民社会組織がミャンマー国連特使の更迭を要求

特使更迭要求
ミャンマー危機への真剣な取り組みを国連に要求
864の市民社会組織(civil society organizations:CSOs)は8月23日、国連 (UN) に対してミャンマー国連特使であるノエリーン・ヘイザー(Noeleen Heyzer)氏の権限を取り消すよう求める更迭要求の共同声明に署名した。

これらのCSOsは声明で、
「我々864の署名団体は国連総会に対して、ミャンマー特使の権限を取り消すよう要請する。我々はまた国連事務総長に対し、個人的な役割として断固たる行動を取ることで、ミャンマーにおける壊滅的な人権と人道上の危機を解決するという真剣なコミットメントを示すよう求める」(mizzimaより)
と述べ、ミャンマー危機への真剣な取り組みを求めている。

ヘイザー国連特使は8月17日から18日までミャンマーを訪れ、首都ネピドーで同国国軍最高司令官のミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)暫定首相と会談。国連の声明によると、民間人に対する暴力を終わらせ、死刑判決を課すことをやめ、国の政治犯を釈放するよう促したという。

真の役割が求められる国連
このヘイザー国連特使の行動が、CSOsからの一連の批判を引き起こした。つまり、ヘイザー国連特使の要求が特別なものではなく、制裁もまったくなかったからだ。そのためクーデターで権力を掌握した軍事政権に正当性を与えるような訪問となってしまった。

国軍に対抗して民主派勢力が樹立した国民統一政府(NUG)のKyaw Zaw報道官は、要求に従わなかった場合にどのような行動が取られるかについて、同特使が軍事政権に提示するべきだったと指摘してる。

CSOsは国連が特使を通じてミャンマー国軍との和平交渉を試みてきた長い歴史は、意味のある結果をもたらしたことがないと批判。代わりに国際的な残虐行為の加害者に正当性を与え、人権と人道危機の悪化を許してきたことに言及し、アプローチの方法を変えるよう促した。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

UN faces heat over envoy’s trip to Myanmar
https://www.rfa.org/

864 CSOs call for withdrawal of UN Special Envoy's
https://www.mizzima.com/

More than 800 civil society groups call for revocation of UN special envoy’s powers
https://www.mmpeacemonitor.org/

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