• TOP
  • >
  • 経済
  • >
  • ミャンマー軍事政権、ロシアからガソリンと燃料油を輸入
2022-08-20 11:30

経済

ミャンマー軍事政権、ロシアからガソリンと燃料油を輸入

ロシア
ロシア石油購入委員会を設置
ミャンマー軍事政権のゾー・ミン・トゥン報道官は8月17日の記者会見で、ロシアからガソリンと燃料油を輸入する許可を得たことを明らかにした。

同日の国営新聞に掲載された声明によると、国軍はミャンマーのニーズに基づいて合理的な価格で燃料の購入、輸入、および輸送を監督するために、ロシア石油購入委員会を設置したという。

ゾー・ミン・トゥン報道官は、
「国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将が先月のロシア訪問中に石油とガスについて話し合った」(REUTERSより)
と述べた上で、
「ミャンマーでのロシアと中国による共同石油探査を検討するだろう」(REUTERSより)
とつけ加えた。

ミャンマーとロシアは数ヶ月前からの燃料購入について話し合っており、ミン・アウン・フライン上級大将がロシアを訪問した際に、取り引きが成功裏に完了したという。

経済制裁でより親密になったミャンマーとロシア
ミャンマーでは昨年2月に起きた軍事クーデター以降、ガソリン価格が約350%上昇し、この1週間はガソリン不足で国内のさまざまな地域でガソリンスタンドが閉鎖されているという。

供給の懸念と価格の上昇に対処する試みとして、ミャンマー軍事政権はロシアからガソリンと燃料油を輸入することを決定した。

ミャンマーとロシアの両国は西側諸国からいくつかの経済制裁を受けているが、この経済制裁が両国の関係をさらに親密にした可能性がある。

ロシアによるウクライナ侵攻後、欧州連合 (EU)はロシアからのエネルギー購入を削減する動きとなっているが、ロシアの石油、ガス、石炭は中国やインドだけでなく、ミャンマーをはじめとするスリランカやパキスタンなどの新興国や貧困国に流れ込んでいるのが現状だ。

なお、ロシアはミャンマー国軍への主要な武器供給国でもある。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Myanmar to import Russian oil, military says
https://www.reuters.com/

Myanmar Buys Russian Oil as Emerging Markets Take Shunned Supply
https://www.bloomberg.com/

Myanmar Junta Set To Import Russian Gas & Oil In Order To Address Supply Concerns
https://www.republicworld.com/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook