2022-08-04 11:00
社会
ミャンマー国軍、日本人のドキュメンタリー映像作家を拘束

釈放は未定
ミャンマー国軍は7月30日、同国最大都市であるヤンゴンで起きた反クーデター抗議に関連して、日本人のドキュメンタリー映像作家である久保田徹氏を拘束した。報道によると、今回の抗議デモは軍事政権による死刑執行に対するもので、反政府集会の近くにいた久保田氏も2人のミャンマー人とともに拘束されたという。
31日には在ミャンマー日本大使館の関係者も日本人の拘束を確認。同大使館は、
「当局と連絡を取り、釈放を確保するための措置を講じている」(cnaより)
と述べている。また、木原誠二副長官も記者会見で、
「日本政府はできるだけ早い釈放を求めている」(JAPAN TODAYより)
と述べた上で、久保田氏はデモを撮影していたことを明らかにした。一方、ミャンマー当局は久保田氏が抗議に加わった人々と関係があるとし、同氏への質問が続いていることを明言している。
「逮捕される理由はない」
久保田氏が拘束された翌日となる7月31日、日本の外務省の外で在日ミャンマー人や久保田氏の仲間らが集会を開き、同氏の釈放を求める声を上げた。昨年にも日本人ジャーナリストの北角裕樹氏がフェイクニュースを流布したとしてミャンマーで拘束され、約1ヶ月後に起訴が取り下げられ、釈放後に日本へ戻っている。
北角氏は久保田氏がすぐに釈放されることを求めるとともに、
「彼はドキュメンタリーの映像作家であり、資料を集めていたとしても逮捕される理由はない」(cnaより)
と語った。なお、監視グループのReporting ASEANによると、今年3月の時点で、48人のジャーナリストがミャンマー全土で拘束されているという。
(画像はcnaより)
外部リンク
Myanmar activists say detained Japanese filmmaker attended protest
https://www.reuters.com/
Japanese national detained in Myanmar
https://www.channelnewsasia.com/
Myanmar junta undecided on release of Japanese man: spokesman
https://japantoday.com/
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