2022-09-14 10:00
社会
ミャンマーでの銃撃戦で学校への攻撃が急増

世界で起きた教育施設の軍事利用の約 40% がミャンマーで発生
子どもの権利の保護を目標として活動するセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)によると、教育を攻撃から守るための世界連合(Global Coalition to Protect Education from Attack:GCPEA)が国連の教育を攻撃から守るための国際デーとなる9月9日に報告書『攻撃される教育2022(Education under Attack 2022)』を発表。ミャンマーで学校への暴力的な攻撃が急増したという。2021年2月の軍事クーデター以降、同国では紛争が激化する中、学校への攻撃が2020年の3州から 13の州と地域に広がっている。
また、世界で起きた教育施設の軍事利用の約 40% が、2020 年と 2021 年にミャンマーで発生したという。
さらに、別の報告書『ミャンマーの教育と軍事利用に対する攻撃の影響(The Impacts of Attacks on Education and Military Use)』でも、2021年に170 件以上の事例が報告され、政権乗っ取り後に学校や大学の軍事利用が急激に増加していることがわかった。
学習の後退や長期的な危険を生み出す軍事利用
軍事利用された学校は、基地だけでなく、拘留場所、武器の保管場所、戦闘場所としても使用。軍や武装集団による使用は学校や大学に損害を与える上、学生を危険にさらすため教育を混乱させ、多くの場合、教育機関の閉鎖や学習の後退につながる。また生徒の家族は、少女たちが性的暴力などの犠牲になることを恐れて、軍や武装集団が使用する学校に少女を行かせることに特に警戒しているという。
さらに、通学路などに不発弾を含む爆発性の残骸のリスクもあり、長期的な危険を生み出す。
GCPEAは
「ミャンマー軍と武装グループは、学校や大学の使用を避けるためにあらゆる実行可能な手段を講じるべきだ」(プレスリリースより)
と述べている。(画像はセーブ・ザ・チルドレンより)
外部リンク
セーブ・ザ・チルドレン
https://www.savethechildren.net/
セーブ・ザ・チルドレンのプレスリリース
https://www.savethechildren.net/news/
GCPEA
https://protectingeducation.org/
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