2022-09-10 13:00
経済
カタールのテレコム「オレドー」がミャンマー事業を売却

戦略的方向性を再評価した結果
カタールの通信大手であるオレドー・グループ(Ooredoo Group、以下「オレドー」)は9月8日、ミャンマーでのテレコム事業をシンガポールに拠点を置くNine Communications Pte. Ltd.(以下「NCP社」) に5億7,600万米ドルで売却する正式契約を締結したと発表した。この合意はオレドーとNCP社の取締役会によって承認され、ミャンマー規制当局の承認を含む通常の完了条件に従うという。
オレドーのCEO兼マネージング ディレクターである Aziz Aluthman Fakhroo氏は、戦略的方向性を再評価したことに言及した上で、
「ミャンマー事業から撤退するという困難な決定は、主要な電気通信会社としてのポートフォリオを再構築するためのこの見直しの直接的な結果だ」(プレスリリースより)
と述べている。なお、NCP社はコングロマリットのLink Family OfficeとNyan Win氏が所有し、同氏は通信業界で40年以上の経験があるという。
ミャンマーから撤退する2つ目の外国通信企業
ミャンマーでは3月にノルウェーの通信会社であるテレノール(Telenor)が撤退しているため、オレドーは軍事クーデター後にミャンマーから撤退する2つ目の外国通信企業となった。テレノールは傍受監視技術を活性化するよう軍事政権から「継続的な圧力」を受けた後、欧州連合の制裁を回避するためにミャンマー事業を売却したという。
ミャンマーの他の通信サービスプロバイダーには、日本企業との合弁事業として運営されている大規模な国営通信事業者であるMPTや、ベトナム国防省が所有するベトテル(Viettel) とミャンマー軍との合弁事業である Mytel がある。
(画像はOoredoo Groupより)
外部リンク
Ooredoo Group
https://www.ooredoo.com/
Ooredoo Groupのプレスリリース
https://www.ooredoo.com/en/
Ooredoo Myanmar
https://ooredoo.com.mm/
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