ミャンマーニュース

ミャンマー軍事政権の暫定首相を務める国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将は、ロシア極東の都市ウラジオストクで9月5日から8日にかけて開催される東方経済フォーラムに出席するため、再びロシアを訪問している。

ミン・アウン・フライン上級大将は7月にロシアを訪問したばかりで、その際にはロシア国営企業と原子力エネルギー分野で覚書に署名し、8月にはロシアからガソリンと燃料油の輸入を発表。

同上級大将は今回の訪問で東方経済フォーラムに出席するだけでなく、歴史的建造物、大学、工場を訪問し、ロシアの閣僚や軍の高官らと会談し、「友好的な協力を強化」するという。

なお、東方経済フォーラムには、中国、インド、日本、カザフスタンなども参加する。

ロシアはミャンマーの軍事装備の主要な供給源で、クーデターのあとに軍事政権への支持を表明した最初の国の1つだ。また、ロシアはミャンマーにCOVID-19ワクチンを提供している。

このように両国にはもともとつながりがあるが、ミャンマーで起きた軍事クーデターやロシアによるウクライナ侵攻のあとに両国は急激に接近した。

その要因の1つが西側諸国による経済制裁だ。

ミャンマーは軍事クーデター後、アウンサンスーチー氏が率いる文民政権から権力を奪い、西側諸国からの制裁と関係の格下げに直面。また、国内は混乱状態にあり、軍が反軍事政権者を力で鎮圧しているため、経済は麻痺している。

一方、ロシアはウクライナ侵攻後、さまざまな国際制裁を受けており、ミャンマーをはじめとする新興国や貧困国を取り入れようとしている。

（画像はBNIより）

外部リンク

Myanmar junta chief makes another visit to Russia
https://www.reuters.com/

‘Friendly ties’: Myanmar’s top general to visit Russia
https://www.aljazeera.com/

Myanmar junta leader Min Aung Hlaing to visit Russia
https://www.bnionline.net/