2022-05-16 18:00
旅行
ミャンマー軍事政権、5月15日より外国人観光客受け入れ

ワクチン接種、PCRテスト、医療保険加入が必須
ミャンマー国営メディアによると、同国軍事政権は5月15日より外国人観光客の受け入れを再開するという。ミャンマーでは、コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックの影響を受けて2020年3月に国境を閉鎖し、2年以上観光客の受け入れを認めていなかった。
国営メディアは、
「観光セクターの発展を目的として…eビザ(観光)申請は2022年5月15日から許可され、受け入れられる」(cnaより)
と述べているが、最初の訪問者がいつ到着するといった詳細は明らかにされていない。なお、入国管理・人口省によると、外国人観光客はCOVID-19のワクチン接種証明書、PCRテスト陰性証明、およびCOVID-19をカバーする医療保険を提示する必要があるという。
活動家は軍事政権の財源になることを懸念
ミャンマーの活動家グループは、観光客のドルが軍事政権の財源にたどり着く可能性があると警告。また、人々の正義と説明責任を求めて活動する『Justice for Myanmar』は、
「外国人観光客がミャンマー軍とその仲間が所有するホテルや交通機関を避けたとしても、ビザ料金、保険、税金を通じて軍事政権に資金を提供することになるだろう」(cnaより)
と懸念を示した上で、「ミャンマーでの休暇を考えている人には、ボイコットを呼びかける」(cnaより)
とつけ加えた。ミャンマーではビジネス旅行者向けの商用便は4月に再開されたが、軍事クーデター後に治安部隊が国民を厳しく取り締まったり、反政府勢力と治安部隊の戦闘が激化したりと危機が続いているため、多くの外国企業が撤退し、経済が低迷している。
さらにミャンマーの通貨であるチャットがドルに対して急落し、主要都市では停電が発生するなど、安定した状況とはいい難いのが現状だ。
(画像はcnaより)
外部リンク
Myanmar junta to reopen borders to tourists
https://www.channelnewsasia.com/
Myanmar to start processing tourist visas from Saturday
https://www.laprensalatina.com/
Myanmar reopens to tourists after 2 years; to issue e-visas from May 15
https://www.business-standard.com/
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