2019-11-17 04:00
社会
アジア開発銀行、ミャンマーの地方道路の建設・改修を支援

舗装され気候対応力の高い道路に
アジア開発銀行(以下、ADB)は、ミャンマーの中で開発が遅れている2つの地域、エーヤワディとマグウェにある150の村において、152キロメートルの地方道路を、舗装された気候対応力のある道路に改修するために、5,120万ドルの融資パッケージを承認した。アジア開発基金からの580万ドルの助成金と、ADBの4,540万ドルの融資を介して、資金提供された地方道路およびアクセスのプロジェクトによって、村の住民は全天候型道路へのアクセスを得て、電動車両での所要時間は、平均で少なくとも18分短縮することができた。
災害に対する耐性を高めるために、プロジェクトは、何度も発生する洪水を回避するために路面を高くしており、舗装面は、セメントコンクリートなど耐久性のある素材で建設された。
ADB、東南アジア向け輸送のスペシャリストであるShihiru Date氏は、次のように述べた。
「このプロジェクトは、エーヤワディとマグウェにある4つのタウンシップの住民に、信頼性の高い気候対応力のある道路を提供するものであり、これにより、市場や雇用機会へのアクセスが向上する。それはまた、悪化する地方道路に深刻なダメージを与える可能性がある、気候変動の課題に対処することに役立つ。」(プレスリリースより引用)
道路安全プログラムも実行
農村アクセスインデックスデータベースによると、ミャンマーは、農村人口の40%以上がオールシーズン道路にアクセスできないという、アジアの中で、最も地方道路からのアクセス率が低い国の1つである。ADBの調査によると、ミャンマーにいる400万人以上の人々が道路にアクセスすることができず、1,000万人以上が、雨期の間は通行できない道路を使用している。ミャンマーにある95,000キロメートルの地方道路ネットワークの約6%しか舗装されておらず、また、28%は、通常は状態が良くない砂利や石の路面である。
新しいプロジェクトでは、国内の農村道路ネットワークの運営と維持を行うために、農村道路開発局の能力を向上させることを目指している。これには、緊急メンテナンスを実行し、データと情報、コミュニケーション技術を使用して、災害リスクを評価する能力を含んでいる。
プロジェクト地域における交通パターンの変化に対する意識を高めるために、地域社会をベースとした道路安全プログラムも実行されている。2025年までに完了する予定のこのプロジェクトの総費用は5,241万ドルで、ミャンマー政府は121万ドルを寄付している。
ADBは、ひどい貧困を根絶するための努力を持続しながら、反映し、包括的で気候対応力が高く、持続可能なアジア太平洋地域となることに取り組んでいる。2018年には、216億ドルの新規融資と助成金を実行した。
(画像はAsian Development Bankより)
外部リンク
Asian Development Bank News
https://www.adb.org/
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