2019-11-05 22:00
政治
国連事務総長、ロヒンギャ難民の「安全な帰還」を要請

無表情で聞くアウンサンスーチー氏
国連事務総長であるアントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)氏は11月3日、タイ・バンコクで開催されたASEAN(東南アジア諸国連合)の会議で、バングラデシュに逃避しているミャンマーの少数民族ロヒンギャ難民の安全な本国送還を求めた。グテーレス事務総長は、
「ミャンマーは難民の安全で自発的な尊厳のある、持続可能な帰還を促す環境を確保する責任がある」(cnaより)
と述べている。また、人道支援者が帰還地域に制限なく自由にアクセスできるよう要請した。
報道によると、ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)国家顧問は、同事務総長の話を無表情で聞いていたという。
対応が変わらないミャンマー
ロヒンギャが暮らしていたミャンマー・ラカイン州はほとんどのエリアが閉鎖され、人権団体やジャーナリストらのアクセスを禁じ、国軍の管理下に置かれている。国連による度重なる要請や、権利団体あるいは国際社会による終わりのない批判にもかかわらず、ミャンマーはロヒンギャへのアプローチを曲げることを拒否。
ロヒンギャ問題を静観するスーチー国家顧問への批判も相次いだ。
なお、グテーレス事務総長は、依然としてラカイン州では困難な状況が続き、未だに多くの難民が苦しんでいることを含め、ミャンマーの状況を深く懸念していることを明かしている。
(画像はTIMEより)
外部リンク
UN chief urges Myanmar to ensure 'safe' return of Rohingya
https://www.channelnewsasia.com/
U.N. Chief Urges Myanmar to Resolve Rohingya Refugee Crisis
https://time.com/
Rohingya crisis: UN chief warns refugees must be repatriated to Myanmar safely
https://news.sky.com/
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