2019-10-26 17:00
社会
アムネスティ、新報告書でミャンマー国軍の軍事的残虐行為を指摘

国軍は変わらず冷酷
国連との協議資格をもつ非政府組織(NGO)のアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International、以下「アムネスティ」)は10月24日、ミャンマー・シャン州北部で行われた国際人道法および人権法の違反を文書化した報告書を発表した。報告書では、ミャンマー国軍が未だに北部の少数民族に対して残虐行為を続け、民間人が攻撃の矢面に立たされているという新たな証拠を提示。また、紛争は緩和の兆候を見せず、さらなる人権法違反の可能性を高めているという。
アムネスティの東アジアおよび東南アジア担当ディレクターであるNicholas Bequelin氏は、
「ミャンマー国軍は相変わらず容赦なく冷酷であり、シャン州北部の民間人に対する戦争犯罪の責任を逃れている」(プレスリリースより)
と述べている。 国軍・民族武装グループから攻撃される民間人
アムネスティと話をした民間人は、多くの違反を犯している第99軽歩兵師団(LID)が繰り返し残虐行為に関与していると説明。 同軽歩兵師団の部隊は、2017年8月以降ラカイン州のロヒンギャに対する残虐行為や2016年と2017年初頭に起きたミャンマー北部での戦争犯罪に関与している。ミャンマー国軍は民間人の男性や少年を拘束し、しばしば拷問や虐待の対象にするという。また、民間人が暮らす地域で無差別に発砲し、民間人を殺害・負傷させ、家屋や他の財産に損害を与えている。
アムネスティによると、民族武装グループも民間人の男性や少年を拘束。ときには拷問するという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
アムネスティ
https://www.amnesty.org/
アムネスティのプレスリリース
https://www.amnesty.org/news/
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