2019-10-12 10:00
社会
茂木敏充外務大臣、ミャンマーのミン・アウン・フライン国軍司令官と会談

民主的な国造りのための和平プロセスを支援
10月9日、茂木敏充外務大臣は、訪日中のミャンマーのミン・アウン・フライン国軍司令官と会談した。防衛省の招へいにより来日したミン・アウン・フライン国軍司令官は、10日は河野太郎防衛大臣と面談し、13日まで滞在する予定。
会談では、まず茂木大臣から、日本は引き続きミャンマーの民主的な国造りを全面的に支援する、また、ミャンマー国民和解担当日本政府代表である笹川陽平氏とともに、和平プロセスについて日本政府が最大限後押しするとの意向が示された。
そして、ラカイン州情勢については、国連の協力の下、避難民帰還のための環境整備を目に見える形で早急に進展させること、人権侵害疑惑に対し適切な措置を取ることが重要と考えており、ミャンマー国軍の協力を期待することなどが語られた。
また、少数民族との和平について、茂木大臣は、「ミャンマー北東部におけるカチン独立軍(KIA)等との恒久的な停戦および避難民の帰還・再定住の実現を期待する。日本財団等との連携によるミャンマー南東部地域の復興・開発支援が順調に進展しているので、今後もミャンマー国軍の最大限の協力を得たい。」と述べた。
これに対し、ミン・アウン・フライン国軍司令官から日本の支援に謝意が示され、「和平および国内避難民問題の解決のために笹川政府代表と協力しており、我々は恒久的和平の実現を望んでいる。」と語った。
ラカイン州避難民帰還のために協力
次に、ラカイン州の情勢や避難民帰還について、双方の意見が述べられた。茂木大臣は、日本は、ラカイン州の状況改善のためミャンマーの取り組みを最大限後押しする立場であるとの見解を示し、「人権侵害疑惑については、独立調査団による調査の進展が重要であり、ミャンマー政府および国軍として、独立調査団の勧告を受け適切な措置を速やかに取ることが不可欠である。」と述べた。
これに対し、ミン・アウン・フライン国軍司令官は、避難民帰還について、ミャンマー国軍・政府ともに、ミャンマー国内の居住実績がある者については審査の上受け入れる用意があり、帰還後の生活向上にも取り組むとの返事があった。
また、人権侵害疑惑については、独立調査団の調査に全面的に協力しており、人権侵害が明らかになれば、法に基づき責任者に措置を取る、との説明がされた。
最後に、北朝鮮情勢について、北朝鮮の完全な非核化に向けて連携することが確認された。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
外務省
https://www.mofa.go.jp/
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