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2019-10-09 06:00

経済

アジア開発銀行、4月に発表したGDP成長率6.6%の予測を据え置き

アジア経済見通し2019年改訂版
ほかのアジア新興国と異なりミャンマーは下振れせず
アジア開発銀行が9月25日に発表した「アジア経済見通し2019年改訂版」の中で、4月に発表したミャンマーのGDP成長率6.6%の予測が維持されたと、10月3日にジェトロが報告している。

アメリカと中国の貿易摩擦の影響などもあり、アジア新興国(アジア大洋州の45カ国・地域)全体でみれば7月時点の予測から0.3ポイント減少の5.4%となったが、ミャンマーでは観光客の増加と、同国への海外直接投資の増加がみられ、GDP成長率6.6%の予測が据え置かれる結果となった。

ビザの取得緩和やバガン遺跡の世界遺産登録も大きく寄与
ビザの取得緩和やバガン遺跡が世界遺産に登録されたことで、観光客が増加。縫製業などの製造業を中心に投資が多くなり、海外直接投資認可額の累計が、前年同期比で38.5%増の38億7,597万ドルになっていることなどが要因となり、「アジア経済見通し2019年改訂版」では、ミャンマーにおけるGDPの予測が下振りしなかった。

しかし一方で、インフレ率は前回の予想から1.2%増の8.0%となった。コメや食用油、肉などの食料品価格も上がっているほか、7月1日からの電気料金の値上げも大きく影響しているとみられている。

(画像はアジア開発銀行 ホームページより)


外部リンク

アジア開発銀行 「アジア経済見通し2019年改訂版」
https://www.adb.org/

アジア開発銀行 ミャンマー経済
https://www.adb.org/countries/myanmar/economy

ジェトロ ビジネス短信
https://www.jetro.go.jp/

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