2019-09-23 17:00
社会
MSF、ミャンマー・ラカイン州での虐殺を逃れたロヒンギャ女性の証言を紹介

生後1か月の息子が殺害され、死んだふりで危機から脱出
国境なき医師団(以下、MSF)が、ラカイン州での治安維持部隊による虐殺を逃れたロヒンギャ女性の証言を、9月19日に紹介した。2年前の2017年8月25日に起きた危機において、ラシダさんの住んでいたトゥラトリ村はミャンマーの治安維持部隊からの襲撃を受け、自身の生後1か月の息子が目の前で殺害された。彼女自身も首をナイフで切られ、死んだふりをして危機から脱出した。
村人の遺体が辺り一面に埋め尽くされた光景を目の当たりにするなど、体と心に深い傷を負ったとしている。
別ルートで逃れた夫と再会 劣悪な生活環境も
ラシダさんはバングラデシュで、別ルートから逃れた夫と再会でき、生き返ったかのような感情を覚えた。しかし現在は、難民キャンプでの劣悪な生活環境に行き詰まりを感じるほか、普通に近い暮らしに戻りたいという思いもあり落ち込んでいる。ラシダさんが今、最も幸せに感じるのは、難民キャンプで産まれたばかりの娘ハリサちゃん(生後10か月)の存在だ。そして、ハリサちゃんには、「もっと良い人生を送ってほしい」と願っている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Mohammad Ghannam/MSF
外部リンク
MSF プレスリリース
https://www.msf.or.jp/
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