2019-09-18 10:00
社会
JICA支援のミャンマー鉄道、10月1日より改修工事開始

改修中は単一の線路を上下線で共有
ミャンマー運輸通信省(Ministry of Transport and Communications)は、JICAのODA(政府開発援助)の助けを借りて行われるヤンゴン・マンダレー鉄道整備事業の第1フェーズであるヤンゴン(Yangon)-タングー(Toungoo)間の改修工事が10月1日に開始されることを明らかにした。ヤンゴン・マンダレー鉄道は、ミャンマー最大の都市ヤンゴン、首都ネピドー、第2の商業都市マンダレーを結ぶ主要鉄道で、全長約620kmある。しかし、線路は歪み、施設は老朽化。安全面も危ぶまれていた。
第1フェーズではヤンゴン-タングー間の約260kmが改修され、第2フェーズとしてタングー-マンダレー間が改修される予定だ。
ミャンマー鉄道(Myanmar Railway)によると、第1フェーズで6000トン相当のレールが使用され、総事業費は919億2100万円だという。
10月1日に開始される改修工事では、3つの請負業者が段階的にレールの撤去を開始。改修工事中は上り・下りというシステムを使用せずに、単一の線路を上下線で共有するという。
改修&近代化
このプロジェクトは第12フェーズまであり、駅舎も改修される予定だ。ヤンゴン-マンダレー間にある10駅が再建され、他の85駅はミャンマー鉄道により段階的に改修されるという。
また、同プロジェクトでは、96駅のプラットフォームが列車の階段の高さまで上げられ、122mから244mに延長される。さらに、電気信号システムや踏切の警報システムも導入される予定だという。
なお、近代化された第1フェーズの完工は2023年である。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/
ミャンマー情報省のプレスリリース
https://www.moi.gov.mm/news/
ヤンゴン・マンダレー鉄道整備事業フェーズⅠ事業事前評価表(JICA)
https://www2.jica.go.jp/
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