2019-09-09 00:00
社会
国連特別報告者、ミャンマー国軍によるラカイン男性への拷問を批判

死に至ったケースも
国連特別報告者は9月2日、ミャンマー国軍によるラカイン族の男性に対する拷問について言及し、「隔離拘束の慣行は直ちに終わらさなければならない」(プレスリリースより)
と述べた。同国ではラカイン州やチン州で国軍とアラカン軍の武力紛争が勃発した2018年12月以降、国軍が隔離拘束したラカイン民族の男性や少年が拷問や虐待などの非人道的な扱いを受け、死に至ったケースもあるという。
国連特別報告者は8月8日から21日まで隔離されていたNaing Aung Htun氏の事例を示し、同氏がアラカン軍との結びつきを自白するまで電気ショックを与えられたことを明らかにした。
ミャンマー国軍は8月8日、ラカイン州北部で約50人の男性を集め、アラカン軍との関係を疑ってHtun氏を含む5人を拘束。
5人は13日に裁判所に出廷し、テロ対策法違反で起訴された。5人のうち4人は27日に釈放されている。
拷問の調査と適切な医療処置が必要
一方、釈放されなかったHtun氏の父親が22日に刑務所を訪問。「息子は顔を負傷してかむことができず、頭痛、胸痛、背中の痛みを訴えた」(プレスリリースより)
と述べている。Htun氏は民間病院で治療を受けた後、軍事病院で3日間過ごして刑務所に移送されたという。たま、同氏は21日に追加の罪でも起訴された。
国連特別報告者は同氏の拷問申し立ての調査と適切な医療処置の必要性を訴え、
「拷問による自白は証拠から除外されるべきだ」(プレスリリースより)
と見解を示している。なお、国軍は拘束中の死亡について調査中としているが、国連特別報告者は結果の報告と加害者の責任を問うよう求めていくという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/en/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/
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