2019-08-29 21:00
社会
在ミャンマー日本国大使、ロヒンギャの帰還準備を調査

準備は整ったが誰も戻らず
ミャンマー情報省によると、在ミャンマー日本国大使である丸山市郎氏が8月27日、ミャンマー社会福祉・救済・復興省(Ministry of Social Welfare, Relief and Resettlement)のSoe Aung副大臣とラカイン州の都市マウンドー(Maungdaw)を訪問したという。Soe Aung副大臣は会談中、バングラディシュとの合意に従ってミャンマー側は本国送還を行っていることに言及した上で、
「バングラディシュからの通告で、ミャンマー当局は8月22日に帰還者を歓迎する用意ができていた」(プレスリリースより)
と述べた上で、「しかし、その日に誰も戻ってこなかった」(プレスリリースより)
とつけ加えた。日本政府が人道支援を提供する予定
Soe Aung副大臣と丸山大使は、2018年と2019年にラカイン州人道支援・再定住・復興発展計画(UEHRD)の下でミャンマーへ帰還した避難民と会談。帰還者は雇用機会の不足に直面しているため、生計を立てるのが難しいと報告している。
また、隣国にいる親族が帰還に対して、テロリスト集団ARSA(アラカン・ロヒンギャ救世軍)から脅されていたことを明らかにした。
帰還者は当局に対し、以前の居住地により近い地域に移ることや、子供、医療、食料、教育などの支援を要請している。
丸山大使は、避難民の大変さや必需品、隣国の人々の状況について尋ねた。また、日本政府が人道支援を提供する予定であることも伝えたという。
なお、Soe Aung副大臣と丸山大使は複数のセンターも訪問し、本国送還ゲート、入場のスキャン、セキュリティ、ヘルスケア、および人道支援の準備を検討している。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/
ミャンマー情報省のプレスリリース
https://www.moi.gov.mm/news/
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