2019-08-28 18:00
社会
強制送還などに不安を抱えるロヒンギャ難民 劣悪な環境で過ごす日々

難民キャンプ内も安全ではない 命を狙われる危険も
国境なき医師団(以下、MSF)が、ロヒンギャ難民としてクトゥパロン=バルカリ難民キャンプで過ごす男性メタンさんの話をもとに、現在のロヒンギャ難民、そして難民キャンプの現状を8月24日に報告した。メタンさんによれば、ラカイン州では脅されて生活をしてきたために、バングラデシュでの難民キャンプは天国のようだが、それでも劣悪な環境であることには変わりないとしている。
また、就労が制限されていることで、最近では生きていくために不法行為を働く人も増えているほか、人身売買やギャングの存在などがあり、命の危険性も高まっているとした。
ミャンマーへの強制送還に不安を抱くロヒンギャ難民
1992年に、ロヒンギャがミャンマーへ強制送還されたこともあり、ロヒンギャ難民の間では不安が広がっている。当時はミャンマーでスマホの使用も制限され、世界に向けて発信ができなかった。また、昨年は多くのNGOとメディアが現状などを報じてくれたものの、その注目の大きさも徐々に薄れていると感じているとしている。
メタンさんは、ミャンマーにいる他の民族と同様に、国籍や移動の自由、2次医療を受ける権利などがほしいと訴えている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Vincenzo Livieri
外部リンク
MSF プレスリリース
https://www.msf.or.jp/
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