2019-08-28 13:00
社会
国連事実調査団、ミャンマー軍がロヒンギャに「性暴力を犯した」と報告

日常的かつ体系的に性的暴行と結論
国連事実調査団が22日に発表した新しい報告書によると、ミャンマー国軍はイスラム系少数民族ロヒンギャを恐怖に陥れ、処罰するために性的およびジェンダーに基づく暴力を犯したという。国連事実調査団は、2017年に70万人以上のロヒンギャがバングラデシュへ逃避した国軍の残忍な戦術「クリアランス作戦」に言及し、同戦術が大量虐殺の意図の指標となることを強調している。
同報告書では、国軍兵士が日常的かつ体系的にレイプや集団での性的暴行、および国際人権法の露骨な違反で女性、少女、少年、男性およびトランスジェンダーの人々に対するその他の暴力的および強制的な性的行為をしたと結論づけた。
事実調査団の議長であるマルズキ・ダルスマン(Marzuki Darusman)は、
「国際社会は、ミャンマー全土すべての性別の人々に与えた多大な痛みと苦しみに対して、ミャンマー国軍に説明させなければならない」(プレスリリースより)
と述べている。生存者と目撃者にインタビュー
事実調査団は北部のカチン州とシャン州、および西部のラカイン州で数百人の生存者と性的暴力の目撃者にインタビューを実施。報告されたほとんどの暴行は、殴る、タバコでの火傷、ナイフでの切りつけ、強姦などで、軍事基地で性的奴隷として拘束された女性と少女に向けられたという。また、報告書では、レイプ、強制ヌード、男性と少年の性的拷問の事例も文書化した。
事実調査団はインタビューから得た情報で導き出せる結論は1つだけだとし、
「国軍によって行われた性的暴力は、民間人を脅迫して恐怖に陥れる計画的な戦略の一部である」(プレスリリースより)
と述べている。(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/
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