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2019-08-09 21:30

社会

地震フォーラムで、ミャンマー国家地震対策と対応計画を発表

地震
大地震の頻発で大きな被害
8月6日、ネピドーのティンガハホテルで、ミャンマー国家地震対策と対応計画の開始を記念する式典とフォーラムが開催され、国家災害管理委員会の委員長であるヘンリー・ヴァン・ティオ副大統領、関係各省の大臣や職員、自然災害の専門家らが出席した。

副大統領は、地震は他の自然災害のように予測できず、被害の程度は地震の強さや特定の地域の脆弱性によって異なるため、地震危険度に関するフォーラムは地震リスクの軽減と緊急時対応の準備を目的としていると述べた。

近年、2011年にターレイ、2012年にタベイキィン、2016年の4月にカレーミョ、8月にチャウにおいて、強い地震が発生した。これらの地震は多くの犠牲者を出し、バガンの古代遺産の寺院やバゴダを破壊した。

今年、8月2日に、モーライ郡区の南東13マイルを震源地とするマグニチュード4.7の地震が発生し、モニン郡区の北東9マイルを震源地とするマグにチュード3.5の地震、さらに、シンボの南東28マイルを震源とする地震も発生した。

副大統領は、「専門家は、ミャンマーは他の自然災害よりも地震によって被害を受ける可能性が高いと予測しているため、地震は、火災や洪水、嵐など他の自然災害よりは発生する頻度が少ないにも関わらず、地震のリスクに警戒しなければならない。」と述べた。

また、フォーラムの参加者に、準備対策を備えた戦略と計画を策定し、法律と規則を適用し、公共の教育プログラムを開始し、リハーサルをするようアドバイスした。また、政府部門、団体、NGO、社会コミュニティ、一般市民の参加を呼びかけた。

地震のリスクを低減させるための準備対策
昨年5月15日に、国家災害管理委員会の第1回会議が開催された。

そこで、関係省庁の大臣が、準備計画を策定し、地震対策計画と標準となる運用手順を決定し、迅速に対応するとともに、地震のリスクに関する教育的協議を実施し、頻繁な訓練を実施することを決定した。さらに、必要な準備のための地域調査を行い、予測できない自然災害に関する認識を促進することも目指す。

2016年と2017年には、ヤンゴンで地震フォーラムが開催され、専門家、部門、市民組織、そして関心がある人々が参加し、地震のリスクを低減させるための準備対策について話し合った。

国家地震対策と対応計画の最終版は、2017年以降、関連部門、組織、大臣からの助言を求めるためのワークショップを開催した後に作成された。それには、準備対策、対応、情報管理、リソース、リハビリテーションのための資金が含まれている。

ヘンリー・ヴァン・ティオ副大統領は、関連部門、州および地方政府、国連と非政府間国際機構、地元のNGOが、国の発展に向けた、命を失うことと障害を防ぐための計画を研究し、実施することも提案した。

また、フォーラムのすべての参加者に対して、意見交換によって、災害管理のスキルと技術の長所と短所を特定するよう求めた。

フォーラムの第2セッションでは、社会福祉救済復興省ウィン・ミャ・エー大臣、ヤンゴン地域政府の社会問題大臣であるU Naing Ngan Linn氏、関連部門の職員、および自然災害管理による話し合いが行われた。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/moi:eng/?q=news/7/08/2019/id-18659

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