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2013-05-31 14:00
その他
ラカイン州で産児制限

レヒンギャ族への産児制限を強化
ミャンマーでは、1992年に改訂された憲法で、子どもを2人までとする産児制限が設けられているが、これまでこれに対する厳密な取り締まりなどは行われていなかった。しかし、ここ最近で緊張の度合いを高めている仏教徒とイスラム教徒の関係を理由に、特にレヒンギャ族の人口の多い、同州のブティダウン(Buthidaung)とマウンドー(Maungdaw)の二つの町で、産児制限の遵守をこれまでよりも厳格に行う方針を発表した。
人権保護団体らが厳しく批判
ラカイン州のスポークスマンによると、一部のイスラム教信者の間では2人以上の子どもをもつ家族が増えており、これが人口増加につながっていると指摘している。これに対して、人権保護団体などが、少数民族への人種差別、迫害であるとして激しく批判している。人口そのものが増加することよりも、仏教徒とイスラム教徒の割合が変わることを妨害しようとしているのが実際のところだとの指摘である。しかし、ラカイン州政府は強行に産児制限への取り組みを強化する姿勢である。ミャンマーの人口は約6400万人。このうち、約80万人がベンガリと言われる、現在のバングラディシュから移民した、イスラム教徒である。ベンガリの人たちに対しては、すでに国連やNGO団体が長きにわたって家族計画始動に取り組んでいる。
仏教徒とイスラム教徒の衝突が続くミャンマーでは、政府とレヒンギャ族の関係は思わしくなく、レヒンギャの人々は現在もミャンマーの市民権を拒否されている状態だ。
外部リンク
Myanmar Rejects Criticism of Two-Child Rule for Minority
http://www.bloomberg.com/news/2013-05-28/
2-Child Limit for Some Muslims Brings New Scrutiny to Myanmar
http://rendezvous.blogs.nytimes.com/2013/05/29/
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