2019-08-17 18:00
社会
ミャンマーで「アフリカ豚コレラウイルス」の感染確認

ミャンマーで初めてウイルス検出
ミャンマー農業・畜産・灌漑省(Ministry of Agriculture, Livestock and Irrigation)は8月14日、ミャンマー国内で初めて「アフリカ豚コレラウイルス(ASFV)」が検出されたことを国際獣疫事務局に報告した。同省によると、中国との国境に近いミャンマー東部のシャン州ケントゥン県(Keng Tong District)にあるモンラ特別地域4(Mong La Special Region 4)で、8月初めにASFVに感染した疑いのある豚が発見されたという。
ヤンゴンとマンダレーの研究所で死んだ豚から血清サンプルを採取。ウイルス検査結果が陽性だと確認された。
農業・畜産・灌漑省の下にある家畜飼育獣医部(LBVD)のTun Lwin博士によると、12頭の死亡を含む15例を報告したという。
同氏は、
「昨年から中国ではASFVが発生しているが、ミャンマーでウイルスが検出されたのはこれが初めてだ」(MYANMAR TIMESより)
と述べている。アジアで感染が拡大
ASFVは人間に感染することはなく、節足動物によって豚から他の動物に伝染する。豚以外の動物では目立った症状が見られないが、豚やイノシシが感染すると致死性の出血性疾患を引き起こし、感染後1週間程度で死に至ることもある。また、同ウイルスに対するワクチンや治療法はないという。
なお、ASFVはアジアを中心に感染が拡大しており、中国・香港、ベトナム、モンゴル、カンボジア、北朝鮮、ラオスで感染が報告されている。
(画像はMYANMAR TIMESより)
外部リンク
Swine fever virus detected in Myanmar for the first time
https://www.mmtimes.com/
African Swine Fever Confirmed in Myanmar Pig Deaths
https://www.irrawaddy.com/
Myanmar reports confirmed African Swine fever
http://outbreaknewstoday.com/
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