2019-07-22 12:00
政治
ミャンマー「建国の父」追悼式典 アウンサン将軍命日

永遠に父の娘
ミャンマー「建国の父」である英雄アウンサン将軍の72回目となる追悼式典が7月19日、同国最大都市であるヤンゴンで開催された。アウンサン将軍は英国からの独立の前年となる1947年7月19日、6人の閣僚とともに暗殺された。同将軍はミャンマーの民主化を指導し、死後も国民から敬愛されている。
同将軍の娘であるアウンサンスーチー国家顧問も式典に出席。地元テレビ局のインタビューに、
「国家顧問としての立場ではなく、個人として亡き父親に尊敬を払っている」(Frontier MYANMARより)
と述べた上で、「私は永遠に国家顧問ではいられないが、永遠に父の娘だ」(Frontier MYANMARより)
とつけ加えた。大統領出席は1963年以降初めて
同追悼式典は政府主導で毎年行われているが、1962年に軍がクーデターで政権を握ってからは、将軍に敬意を示すことがスーチー氏の支持につながることを危惧し、大統領の式典出席は見送られてきた。2011年に軍事政権から文民政府に移行した後にも、テイン・セイン元大統領、ティンチョー元大統領ともに式典に出席することはなく、副大統領が最高位の役人として出席している。
一方、今年の追悼式典には現大統領が出席。50年以上の時を経て、大統領が出席したという。
大統領の出席は小さな事柄かもしれないが、ミャンマーが確実に軍事政権から遠のいている証しでもあるだろう。
(画像はFrontier MYANMARより)
外部リンク
Head of State attends Martyrs’ Day ceremony for the first time in over 50 years
http://www.mizzima.com/
Myanmar marks 72nd anniversary of independence heroes' death
https://mainichi.jp/
President U Win Myint leads annual Martyrs’ Day ceremony in Yangon
https://frontiermyanmar.net/
関連する記事
-
2025-04-30 18:30
-
2025-04-26 16:30
-
2025-04-24 09:30
-
2025-04-19 09:30
-
2025-04-17 15:00