2019-07-25 21:00
社会
国境なき医師団、インセイン診療所でのHIV/エイズの治療プロジェクトの終了を発表

今後は国家エイズ対策プログラムがその任務を引き継ぐ
国境なき医師団(以下、MSF)が、2003年からヤンゴン・インセイン診療所で展開してきたHIV/エイズの治療プロジェクトを終了すると、7月19日に発表した。MSFは、世界中で医療・人道援助を行っており、1999年にはノーベル平和賞を獲得している国際NGOだ。
近年、HIV/エイズの対策能力を上げているミャンマーの国家エイズ対策プログラム(NAP)に、HIV/エイズの治療を行ってきたヤンゴン・インセイン診療所が、その活動を移譲したことで役割を終えたとしている。
国が抗レトロウイルス薬(ARV)治療を提供へ
インセイン診療所のカウンセラー兼患者教育担当のコー・ミョー・チョウ氏は、およそ15年にわたって、患者に寄り添い、それぞれが抱える困難を理解してきた。その中でカウンセリングの価値が分かり、ARV治療「患者中心」の治療に不可欠な存在だとしている。ミャンマーでは2020年までに、抗レトロウイルス薬(ARV)治療全体の75%を、国家エイズ対策プログラム(NAP)で行えることを目標としており、MSFもそれらを支援していけるように活動を続ける方針だ。また、ヤンゴンやカチン、シャンなどでは包括的なHIV/エイズのケアを提供していくとしている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Minzayar Oo
外部リンク
MSF プレスリリース
https://www.msf.or.jp/
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