ミャンマーニュース

中国と他の国々の古生物学者らで構成される共同研究チームは7月11日、ミャンマー北部で発見された琥珀から化石化した古代の鳥の新種を発見。中国地質大学のエキスパートであるXing Lida氏が発表した。

古代の鳥が化石化した状態で発見されたのは、ミャンマー北部カチン州のフーコン渓谷（Hukawng Valley）。琥珀の大きさは、長さ約3.5 cm、重さ5.5gだという。

地質学者は、この琥珀が白亜紀後期のはじめとなる9,900万年前に形成されたと結論づけている。

Xing Lida氏によると、発見された古代鳥の骨格はよく保存されており、4本ある鳥の趾（あしゆび）の3本目は9.8ミリメートルあり、2本目よりも41％長く、1本目と4本目より20％長いという。

この長い趾がどんな役割を果たしたのかは不明だが、古生物学者らは白亜紀の鳥が木の穴のような届きにくい場所で食物を見つけるのを助けたのかもしれないと推測している。

中国科学院傘下の古脊髄動物・古人類研究所（Institute of Vertebrate Paleontology and　Paleoanthropology under the Chinese Academy of Sciences）のJingmai K. O'Connor氏は、他の鳥では異常に長い趾が観察されておらず、今回発見された鳥が現在認識されているすべての中生代および現存する鳥とは異なるとの見解を示した。

また、鳥の足の上にいくつかの柔らかい組織が保存されており、これらの組織が古代の鳥の足に見られることにも言及している。

なお、同研究結果は、学術誌「カレントバイオロジー（Current Biology）」の掲載されている。

（画像はGLOBAL TIMESより）

外部リンク

New species of ancient bird found fossilized in amber
http://www.xinhuanet.com/

Scientists find new bird fossil with an unusually long toe in Myanmar
http://www.globaltimes.cn/

Fossil of 99 million-year-old bird with giant toe found in Burma
https://www.telegraph.co.uk/