2019-06-28 01:00
経済
ミャンマーの電気料金、5年ぶりに値上げ

家庭向けで3倍、事業者向けで2倍近く上昇
ミャンマー政府は6月25日、国営メディアを通して7月1日から電気料金の大幅な値上げを宣言した。この値上げは電力・エネルギー省(Ministry of Electricity and Energy)が4月11日の会議で提案したもので、その提案が承認されたという。今回の電気料金の値上げは2014年以来5年ぶりで、家庭向けで最大3倍、事業者向けで2倍近く高くなる。
今月の世界銀行の報道によると、ミャンマーの都市部でより多くの電力が使われるだけでなく、農村部にも電化が広がっているため、電力需要は年間11%増加しているという。
最も影響を受けるのは大量の電力を使用する世帯
世界銀行は、ミャンマーの電力インフラへの年間支出に過去の2倍となる約20億ドルを必要とすると警告し、電気料金の引き上げは財政的に「重要」であると述べている。実際、2018-19会計年度には電力補助金が6,300億チャットに膨れ上がり、もし値上げをしなければ、1兆5,000億チャットに達することが予想されるという。
ミャンマーではこれまで、低所得世帯を保護するためにいくつかの補助金を出している。しかし、この助成金はヤンゴンの最も裕福な居住者でさえも受けているのが現状だ。
新料金の下では、住宅世帯および宗教的建造物は、1キロワットあたり35チャットという以前の価格を維持。しかし、使用量が30キロワットを超えると価格が上がり、大量の電力を使用する世帯が最も影響を受けるという。
なお、ミャンマーの現在の電気料金はASEANで最も低く、値上げをしても最も低いかそれに匹敵する料金である。
(画像はFrontier MYANMARより)
外部リンク
Myanmar electricity rates to soar next month
https://www.mmtimes.com/
Electricity prices to rise in July for the first time in five years
https://frontiermyanmar.net/
Myanmar hikes electricity rates to fund grid investments
https://asia.nikkei.com/
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