ミャンマーニュース

ミャンマー大統領府のZaw Htay報道官は5月31日、政府がヤンゴン地方政府に対して反イスラム運動の精神的指導者として知られる強硬派のアシン・ウィラトゥ（Ashin Wirathu）仏僧を起訴するよう命じたことを明らかにした。

ヤンゴン管区西部地方裁判所は政府の命令により28日、刑法第124条（a）に基づいてウィラトゥ仏僧に対する逮捕状を出したが、週末となる31日の時点で逮捕に至っていない。

地元メディアによると、同仏僧は5月5日の国家主義集会で、ミャンマーの事実上の指導者であるアウンサンスーチー国家特別顧問と現政権に対して批判的な発言し、扇動したという。

マンダレー警察は29日夜、ウィラトゥ仏僧の僧院へ行ったが、同仏僧を見つけられなかった。

同仏僧が逮捕・起訴されれば、懲役7年から20年または罰金刑に直面するという。

ウィラトゥ仏僧に対する法的措置は今回で2回目だ。1回目は2017年、イスラム教徒に関する過激な説教により、1年間の説教禁止を命じられた。また、Facebookの投稿で反イスラム運動を扇動したため、使用を禁止されている。

2016年に国民民主連盟（NLD）政府が政権を握って以来、ウィラトゥ仏僧を筆頭とする国家主義者は、全国各地でキャンペーンを実施。NLDが提案した大規模な憲法改正に反対している。

これらの国家主義は親軍派で、ミャンマー国軍を国と仏教の守護者として称賛。その一方で、ロヒンギャ問題に対する国軍幹部の訴追手続きを進める西側諸国を非難している。

5月30日にはヤンゴンにウィラトゥ仏僧を支持する100人以上の人々が終結。逮捕状が出されたことに対して抗議行動を起こしている。

（画像はThe Irrawaddyより）

外部リンク

Union Gov’t Instructs Yangon Authorities to Prosecute Firebrand Monk
https://www.irrawaddy.com/

Action against U Wirathu to continue per procedure: State Counsellor's Office
https://elevenmyanmar.com/

Myanmar’s Government Takes Up Sedition Case Against Nationalist Monk
https://www.rfa.org/