2019-05-05 19:00
経済
ミャンマー中央銀行、仮想通貨の利用・取引に警告

利用者が損失を被る可能性大
ミャンマー中央銀行(Central Bank of Myanmar:CBM)は5月3日、ビットコイン(Bitcoin)などを含む仮想通貨の利用または取引は危険であると国民に警告した。CBMは声明の中で、個人的な使用またはサービスの支払いとして個人のFacebookアカウントおよびWebページで、ビットコイン、ライトコイン(Litecoin)、イーサリアム(Ethereum)、Perfect Money(パーフェクト・マネー)などの仮想通貨が頻繁に使用されていると指摘。
CBMが国内通貨の唯一の発行者であり監督者であると主張し、オンラインであろうと直接であろうと仮想通貨の利用は、利用者が損失を被る可能性があると警戒を呼びかけている。
ミャンマーでは2015〜2016年頃に仮想通貨が国内で利用されるようになり、国民は主にオンラインでの支払いに仮想通貨を使用しているという。
仮想通貨の利用はギャンブルのよう
カンボーザ銀行(Kanbawza Bank)のシニアアドバイザーでありCBMの元副総裁であるThan Lwin氏は、「価格は常に不安定だ。仮想通貨の取引ですべてが失われる可能性があり、ギャンブルのようだ」(The Irrawaddyより)
と利用を避けるべき理由を語っている。また、仮想通貨が物理的な形式のないデジタル通貨であるため規制を課すのに制限があり、訴訟になれば不利になることにも言及。仮想通貨がいかに“不安定”であるかを示し忠告した。
仮想通貨ネットワークの規制の欠如が、脱税やマネーロンダリングなどの犯罪につながると批判されており、実際に世界各地で仮想通貨による詐欺事件が相次いで起きている。
(画像はThe Irrawaddyより)
外部リンク
ミャンマー中央銀行
https://www.cbm.gov.mm/
Central Bank Cautions Public on Digital Currencies
https://www.irrawaddy.com/
Central Bank warns against digital currency
https://elevenmyanmar.com/
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