ミャンマーニュース

ミャンマー最高裁判所は4月23日、ロヒンギャ危機に関する取材中に国家機密法違反の罪に問われ7年の実刑判決を受けたロイター通信のワ・ロン（Wa Lone）記者とチョー・ソウ・ウー（Kyaw Soe Oo）記者の上告を棄却した。

最高裁判所判事は下級審の判決を支持し、と述べるだけで、決定の理由は明らかにされなかったという。

同記者2人は2017年12月、同国ラカイン州での治安部隊によるロヒンギャ10人の殺害に関して取材をしていたとき、機密文書を保持しているとして逮捕されている。

彼らは2018年9月にヤンゴン地方裁判所で禁錮7年の判決を受け、今年1月の控訴審でも十分な証拠が提供されていないとして棄却されていた。

この事件はロイター記者2人が警察官に機密文書を手渡されたとして、記者の弁護士は当初から警察による“罠”であったと主張していた。

また、下級審で検察側の証人として出廷した警察官も「逮捕は罠だった」と証言。しかし、この警察官は後に警察の懲罰法に違反したとして1年間投獄され、家族は警察官舎から追い出されている。

ロイター記者の裁判に出廷した証人は矛盾する証言をしており、逮捕は段取りが悪い政府により仕組まれたのではとの懸念が広がっているという。

ロイター通信のゲイル・ゴーブ（Gail Gove）氏は声明で同記者2人が罪を犯していなことに言及した上で、と述べている。

（画像はFOX NEWSより）

外部リンク

Myanmar's top court rejects final appeal by jailed Reuters journalists
https://www.reuters.com/

Top Myanmar court rejects appeal by massacre reporters
https://www.bangkokpost.com/

Myanmar rejects appeal of Reuters reporters, upholds prison sentences
https://www.foxnews.com/