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2020-06-25 06:00

社会

紛争によるミャンマーの子どもの死傷者急増、今年に入って3ヶ月で6倍に

セーブ・ザ・チルドレン
3ヶ月で18人の子どもが死亡
児童の権利に関する条約を理念とするNGO団体のセーブ・ザ・チルドレン (Save the Children) は6月22日、ミャンマー国内の紛争により子どもの死傷者が急増していることを警告し、子どもたちの保護と加害者の責任追及を求めた。

複数のモニタリングソースによると、同国ラカイン州中央部だけで今年1月から3月にかけて、18人の子どもが死亡し、71人の子どもが負傷あるいは障害を負ったという。

昨年10月から12月までの3ヶ月間では3人が死亡し、12人が負傷。わずか3ヶ月でその数は6倍となった。ラカイン州中央部の子どもに影響を与える虐待は、強要、殺害、および体の一部を損なうような負傷である。

セーブ・ザ・チルドレンによると、ミャンマー全体で子どもに対する暴力が大きな課題だという。

被害が減少したシャン州でも全体の35%が子ども
ミャンマーでは国軍とアラカン軍の紛争が2018年後半に激化していたが、新型コロナウイルスが蔓延したため国連事務総長が緊急に停戦を求めた。しかし、紛争が収まる気配はなく、激化していた。

人口密集地域での重武装と武力衝突の繰り返しにより、民間人が紛争の矢面に立たされているのが現状だ。

子どもに対する暴力はラカイン州中央部で増加したが、シャン州北部では2019年10月から2020年3月までの6ヶ月間に大幅に減少。しかし、依然として被害者全体の35%を子どもが占めているという。

セーブ・ザ・チルドレンのDuncan Harvey氏は、
「前進する唯一の方法は、紛争のすべての当事者が民間人の殺害と暴力を停止し、停戦を約束し、加害者に犯罪の責任を負わせるために必要なすべての措置を講じることだ」(プレスリリースより)
と述べている。

(画像はセーブ・ザ・チルドレンより)


外部リンク

セーブ・ザ・チルドレン
https://www.savethechildren.org/

セーブ・ザ・チルドレンのプレスリリース
https://www.savethechildren.org/us/

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