2020-06-11 14:00
社会
マレーシア当局、数週間海で漂流した船に乗ったロヒンギャ約270人を拘束

2か月近く沖合に漂流
マレーシア当局は6月8日、沿岸警備隊が同国西部のアンダマン海にあるランカウイ島(Langkawi)沖で不審な船を発見し、ロヒンギャ難民269人を拘束したことを明らかにした。当局によると、沿岸警備隊が不審船に近づくと53人のロヒンギャが海に飛び込んだが、最終的には船に乗っていた216人とともに拘束されたという。
また、船では海上で死亡したと見られるロヒンギャ女性の遺体も発見されている。
今回発見された船には、ミャンマー・ラカイン州から隣国バングラデシュ・コックスバザールの難民キャンプへ逃避していたロヒンギャ難民が乗っており、2か月近く沖合に漂流していたという。
船に乗っていた人たちと断続的に接触していた人権活動家は、船がバングラデシュ南部を出発したときに約500人が乗船していたといい、半数近くの人々の行方がわかっていない。
なぜミャンマーにロヒンギャを連れ戻すように頼まないのか?
今年、ロヒンギャを乗せた船がどれだけマレーシアへ向かったのかは不明だが、当局は22隻を引き返させたという。バングラデシュ外務省当局者は、ロヒンギャ難民はミャンマーの責任であるとし、
「なぜ彼らはミャンマーにロヒンギャを連れ戻すように頼まないのか?」(bdnews24.comより)
と述べ、ロヒンギャをバングラデシュへ連れ戻すよう圧力をかけたマレーシアを批判した。(画像はFrontier MYANMARより)
外部リンク
Hundreds of Rohingya come ashore in Malaysia
https://frontiermyanmar.net/
Malaysia detains 270 Rohingya refugees who had drifted at sea for weeks
https://www.bbc.com/
Bangladesh criticises Malaysia, says fleeing Rohingya are Myanmar’s responsibility
https://bdnews24.com/
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